人狼で泣かないためのブログ

第4回:【霊媒師①】もう「霊媒師」ローラーしたいなんて言わないよ絶対。

◆「霊媒師」の能力をまず見てみよう。
◆「霊媒師」の命の価値は。
◆「霊媒ローラー」から逃れるには?
◆「霊媒師」として信用されるために絶対覚えておきたいこと。
◆3日目! それは「霊媒師」が最も輝く時。

みなさんこんにちは。
役職ローラー時に最初にやり玉にあがる人の気持ちが世界一わかる男、
おおのです。

今回はローラーで吊られやすい役職であることで有名な
「霊媒師」の役割と立ち回りについて
書いてみたいと思います。

「霊媒師」を引いたとき、皆さんはどんな気持ちになりますか?
「預言者」に並ぶ重要な役職だ、頑張らないと……!と思っていませんか?
世間一般では「預言者」と「霊媒師」は人狼ゲームにおける
二大役職として扱われることが多いです。

しかし!実情は全く違います。
「霊媒師」を引いてあなたの気合が入っていたとしても、
「預言者」や他の村人はそうは思ってくれません。
「預言者」の能力はみんな大事にしてくれますが、
「霊媒師」のことはそんなに大事にしてくれません。

なぜならば、その能力に大きな差があるからです。
「預言者」と「霊媒師」の能力と扱いの差を
「仮面ライダー」で例えるとV3とライダーマンくらいの差があります。
そのため「霊媒師」の命は大変軽く扱われているのが
今の人狼ゲームの現状です。

しかし、せっかくならば「霊媒師」を引いても最後まで生き残って
村人陣営の勝利を共に味わいたい……!
そんな人のために村人陣営に貢献し、極力生き残れる方法を
書いてみたいと思います。

◆「霊媒師」の能力をまず見てみよう。

「霊媒師」の主な能力は以下の通りです。

・前日の昼に処刑された人が人狼か人狼ではないかを
夜にGMから知らされる。

・・・以上です。
任意で占える「預言者」や任意で護衛ができる「騎士」と比べると
とっても受動的ですよね。

この能力の大事なところは
「今、この村には何匹の『人狼』が生き残っているのか?」を
正確に知ることができるところなのです!

意外に忘れがちなのですが、「人狼」は昼の処刑でしか
追放することができません。
「霊媒師」は「残りの『人狼』カウンター」と言い換えることもできます。
残「人狼」数、これは村にとって大変大事な情報です。
「霊媒師」を引いて発言に困ったらとにかく残りの「人狼」の数を言えば
村にリマインダーとしての貢献はできます。覚えておきましょう。

◆「霊媒師」の命の価値は。

昼の議論であなたを含め「霊媒師」COが二人以上出てしまったら
残念ながらあなたの吊りへのカウントダウンが
始まったと言ってよいでしょう。
死兆星が頭上に輝いて見えます。
なぜならば世の中には
「霊媒ローラー」絶対完遂マンが
実に大勢いらっしゃるからです。

人狼ゲームのセオリーのひとつに「霊媒ローラー」というものがあります。

「霊媒師」COした人を全員順番に吊っていく戦術なのですが、
この戦術が支持される理由(メリット)は以下の通りです。

①「霊媒師」COを全員吊れば、人外(人狼・狂陣)が絶対吊れる。
(2人COなら人外1人、3人COなら人外2人吊れる)
②潜伏している「騎士」を吊ってしまう事故が防げる。
③「霊媒ローラー」をしている間に、預言者が預言結果を出すことができる。

どこにいるかわからない人外を探すより、確実に人外を減らして、
その間に推理の情報(預言結果や投票行動での情報)を
集めよう、というわけですね。
とにかく村人陣営は最短パワープレイ※を恐れるあまり
投票に困ったら「霊媒ローラー」へ進んでしまいがちです。

※パワープレイとは
・・・人狼陣営(人狼+狂陣)の数が村人陣営と同数以上となった場合に、
人狼陣営の組織票で確実に村人を吊れる状態、
もしくは同数決戦に持ち込める状態になり、人狼陣営の勝ちが確定すること。

適切なタイミングで「霊媒師」ローラーを完遂すれば、
最短でのパワープレイだけは確実に回避できるので
人気の無難な戦術なんですよね。
かくいう僕も実は「霊媒ローラー」よくやります。

しかしこの戦術にはもちろんデメリットもあります。

①村全体が「霊媒ローラー」の流れになると、そこで思考停止してしまい、
投票行動から人狼の動きが読めなくなる。
②真「霊媒師」が確実に追放され、その一手が無駄となる。

でしょうか。
誰が何票目に投票したか?
誰に投票して誰がピンチから守られたか?
など投票時に得られる情報が出なくなってしまうわけですね。

◆「霊媒ローラー」から逃れるには。

村人の戦術として「霊媒ローラー」は理解できても
人狼ゲームはやはり生き残って勝ちたいですよね。
それに「霊媒ローラーされてもいいです」と言うと、
村人陣営から「あの人もしかしたら狂陣じゃないかしら……」と
疑われることになりかねません。
(狂陣は吊られるのがお仕事だからです)

そういうわけで真「霊媒師」であるあなたは「霊媒ローラー」には
逆らわなければいけないのです。
ただし、生存意欲があまりに強く見えてしまうと
それはそれで人狼に見えてしまうのでほどほどにしておきましょう。

そして
「村人の皆さんが霊媒ローラーしたい気持ちはわかります」
といったんみんなの気持ちを受け入れましょう。
そのうえで、反論しましょう
「しかし、皆さん霊媒ローラーを始めてしまうと、投票行動から
見える情報がなくなってしまいます。それでもいいんですか?
私のことが人狼だと思うなら投票されてもかまいませんが、
そうでないのであれば、考え直してほしいです。」
このくらいの反論具合が良いかと思います。

それでも村の総意で霊媒ローラーが始まってしまった場合、
もはや対抗の偽霊媒師の方に投票を仕向けるしかありません。
しっかりと「ローラーするなら偽の対抗から吊ってください!」と
最後まで抵抗しましょう。あきらめるのが一番村のためになりません。
なんせあなたは真の「霊媒師」なのですから、あなたが村の投票で追放されるということは
・本当の霊媒結果が出なくなる
・村の大切な吊り数がひとつ無駄になる
わけですからそれを阻止する責任があるのです。

◆「霊媒師」として信用されるために絶対覚えておきたいこと。

「霊媒ローラー」が始まってしまうと対抗の偽霊媒師に信用勝ちできないと
先に吊られてしまいます。では偽霊媒師に信用勝ちするためにはどのような
行動を取ればよいでしょうか?

あなたが真の「霊媒師」と村人に感じてもらうためには
それ相応の説得力が必要です。
そのために村人陣営に伝えるべきこととは何でしょうか?

それはあなた目線でしか見えない情報に基づいた推理です。
あなた目線でしか見えないこととは
・あなたが真「霊媒師」であるということ。
・前の日に吊った人が「人狼」か「人狼ではなかった」という霊媒結果。
この2点です。

「霊媒結果」というと
「黒」だったか「白」だったかという情報のみに見えますが
そうではありません。
その結果に加えて以下2つの情報が見えてきます。
①霊媒結果:白の場合、誰がその人に投票したか。
②霊媒結果:黒の場合、誰がその人に投票したか。
この2つの情報が大事です、

特に②の霊媒結果が「黒」だった場合はすかさず
「昨日、この〇〇さん(黒=人狼だった人)に投票した人、
誰か教えてください!」
と昨日の投票結果を洗ってください。
これをやらないと村人の信用は得られません。

この投票を洗った結果、投票してくれた人は人狼を吊った人たちですので
その人たちは村人陣営である可能性が極めて高くなります。
特に決定票を入れた人はほぼ確定白と言っても差し支えないと思います。

また、①の霊媒結果が「白」だった場合は、その人に投票した人の中に
人狼がいるかもしれません。その情報も大事です。
その際に考えたいのは、前日吊られた人のほかに誰か吊られそうな人が
いなかったか?という情報です。

前日の投票結果が
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
Aさん 7票(吊られて、次の日霊媒結果=白)
Bさん 6票
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
だったとします。
その際に考えたいのは「もしBさんが人狼だったら……?」ということです。

Aさんに投票された7票のうち、特に後半の票は、Bさんを守るために
仲間の人狼が入れた可能性があるということです。
このあたりの考察を議論中にしっかり入れていくことで、
村人陣営から真「霊媒師」として見てもらえる可能性が上がります。

◆3日目! それは「霊媒師」が最も輝く時。

さて、あなたが真「霊媒師」を引いて3日目の朝まだ生きていたなら、
心のノートをそっと開いて、以下チェック項目を確認してみてください。

□1日目、2日目の霊媒結果がともに「白」だった
□能力者CO(預言者・霊媒師)した人が誰も追放されていない

もしこのチェックボックスに2つともチェックが入ったら、
大変ヤバイです。
村滅亡へのカウントダウンが始まってしまいました。

なんとその村はその日が最終日(勝つためには投票を間違うことはできない日)になっています。
ボヤボヤしている場合ではなくなりました。いきなり終盤戦に突入です。

なぜならば、最初13人でスタートしたその村は、
初日議論時=1人吊り、夜犠牲者1人
2日目議論時=1人吊り、夜犠牲者1人
3日目の朝時点で計4人追放されます。
ということは村には残り9人です。

そして霊媒結果が初日・2日目共に「白」ということは
追放・犠牲になった4人全員「白」ということです。
(夜に咬まれた人は人狼ではないため)

ということは、今残っている9人の中に「人狼」×3いることが確定し、
「狂陣」×1も残っている可能性があり、人狼陣営×4:村人陣営×5の
可能性が強いです。
この3日目の投票で村人陣営が吊られてしまうと夜犠牲者×1も出ますので
4日目は人狼陣営×4:村人陣営×3となり、
完全なパワープレイ(狂陣が吊られても負け)が発生します。

というわけで3日目は大変重要な日であるということです。
もし1人も人狼が吊れていない状態だったら
その日が最終日の可能性があることを
ありったけの全身全霊のパッションを込めて
オールインの全ブッパで村のみんなに伝えてください。
ここは霊媒師最大の見せ場です。
これはあなたにしか伝えられない情報なのです。
「最短パワープレイで負けとかみんな嫌でしょ?」とか
感情に訴えてみても良いかもしれません。

そのあと村のみんなに聞かれるでしょう。
「じゃあ、誰を吊ればいいの?」と、
その時は迷わず対抗の偽霊媒師を指名しましょう。

以上が僕が考える「霊媒師」としての基本的な考え方です。
次回は役職の解説はいったんお休みして違う話題について
書いてみたいと思います。

◆本日のまとめ
・残「人狼」数は常に村に伝えよう。
・「霊媒ローラー」にはやんわり抵抗!いのちだいじに。
・霊媒結果に基づいた推理で村人の信用を勝ち取ろう。
・3日目は要注意!最短パワープレイだけは絶対阻止!

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