人狼で泣かないためのブログ

第7回:【村人①】「村人」こそが人狼ゲームの主役!

◆「村人」の特徴。
◆「村人」の武器、それは時間と数!
◆安易な「村人」COは危険。
◆推理は自分を起点に考えよう。
◆「村騙り」って実際どうなの?

みなさんこんにちは。
投票された数だけ強くなる村人、おおのです。

今回はいよいよ村人サイドの最後の役職「村人」について
書いてみたいと思います。

「村人」は一番プレイする確率が高い役職です。
(アルティメット人狼ルールでは13人中6人が「村人」です。)
つまり「村人」を極めるということは、
自然に人狼ゲームで勝てる確率が上がるということです。

しかし、「村人」は他の役職と比べて能力がありません。
自分から発信できることが少なく、自分が追放されても
村にダメージが少ない役職です。
それ故、ついついゲーム中に油断してしまっていませんか?
僕はしていました。。。

しかし、それではいけないことに最近気づきました。
その理由をこれから書いていきたいと思います。

◆「村人」の特徴。

「村人」の特徴は以下の通りです。

①特殊能力が何もない。
②村の中で一番数が多い。

この2点くらいでしょうか。
これだけ見るといかにも人狼ゲームにおいては
雑魚キャラに見えてしまうかもしれません。
僕もそう思っている時期がありました。

しかし!この2つの特徴は人狼ゲームにおいて
とても重要な意味を持っています。

◆「村人」の武器、それは時間と数!

村人の特徴①の「特殊能力がない」ですが、
これは実は大変重要な能力なのです。

それは他の役職「預言者」「霊媒師」「騎士」は昼の議論中に
「次が誰を占おうかな(護衛しようかな)」
「自分が襲撃されないようにするにはどうすればいいのか?」
「襲撃される前にCOしてしまおうか?」
「信用されるタイミングでCOしなければ……」
など、人狼を探すこと以外に思考しないといけないことが多く、
実はあまり推理に集中できていないことが多いのです。

また、人狼や狂陣から対抗の役職COが出ると
相手の矛盾を探して、自分の真要素をアピールしないといけなくなり
かなり忙しくなります。

そこで「村人」の出番です。
「村人」は預言したり護衛したり、対抗と戦ったりする必要はありません。
純粋に誰が「人狼」であるのかという推理に集中することができます。
この「自由に推理する時間がある」ということが
「村人」の最大の武器なのです。

そしてもうひとつの武器、それは
特徴②の「村の中で一番数が多い」ことです。
昼の議論の時間や投票行動で、村人6人全員が白っぽさを
アピールすることができ、お互いを信じることができれば
効率よく人狼を処刑することができます。

つまり「村人」の特徴を活かした役割は
・「時間」を武器に誰が人狼か推理をする。
・できるだけ多くの「白」の村人を証明し、人狼の位置を特定させる。
この2点であると思います。

◆安易な「村人」COは危険!

初日に投票対象候補の一人に「村人」があがってしまった際、
「僕はただの村人なので、吊ってもらってもかまわないです」
と言ってしまう人をたまに見かけてしまいますが、
これは大変危険です。

その理由は3つあります。
①「村人」のCOが増えることで、「人狼」から見て、
「預言者」「霊媒師」「騎士」の居場所を特定しやすくなる。
②「村人」を吊ることで村人サイドの貴重な一票が減る。
③ 安易な投票が集まってしまい、
投票行動から「人狼」を追いにくくなる。

です。

最大の理由は①ですね。
もし「村人」6人全員がCOしてしまうと、「
人狼」は残りの人を襲撃すれば
役職者をほぼ確定で咬むことができます。
(「狂陣」以外全員役職者のため)
どうしても「村人」COしたい場合は多くても
その村の中で2人以内に抑えた方が良いでしょう。

②、③も地味ですが、重要なことです。
「村人」を吊ってしまうということは、
貴重な村の吊りの一手、
そして「村人」の一票を同時に失うということなのです。

◆推理は自分を起点に考えよう。

「村人」のあなたにも実は貴重な情報があります。

それは、あなたが「村人」である、ということです。

あたりまえやん!とずっこけてしまったそこのアナタ、
僕は真剣です。

実はあなたが「村人」であるということは、
あなた以外誰も知ることはできていません。
「人狼」はあなたを「村人」「預言者」「霊媒師」「騎士」「狂陣」の
どれかということしかわかりません。
「預言者」に占われても、「村人」「霊媒師」「騎士」「狂陣」の中の
どれかということしかわかりません。
そうなのです。
あなたが「村人」であることはあなたしか知りえない情報なのです。
見落としがちですが、推理の起点はここから始めましょう。

「村人」のあなた目線、ゲーム開始時のあなた以外の内訳は
―――――――――――――――――――――
「人狼」×3
「狂陣」×1
「預言者」×1
「霊媒師」×1
「騎士」×1
「村人」×5
―――――――――――――――――――――
の計12人です。

そこで初日に「預言者」が2人CO、霊媒師が2人COしたとしましょう。
すると内訳はこうなります。

―――――――――――――――――――――
「預言者CO①」「預言者CO②」
→うち一人が本物、一人が偽物の可能性が大。
「霊媒師CO①」「霊媒師CO②」
→うち一人が本物、一人が偽物の可能性が大。
「騎士」×1
「村人」×5
「人狼」×2もしくは1
「狂陣」×0もしくは1
―――――――――――――――――――――
ちょっと難しいですね。
「村人」「預言者」「霊媒師」「騎士」を「村人サイド」、
「人狼」「狂陣」を「人狼サイド」にまとめて
もうちょっと簡単に考えましょう。

「村人」のあなた目線、ゲーム開始時のあなた以外の人の内訳は
―――――――――――――――――――――
「人狼サイド」×4
「村人サイド」×8
―――――――――――――――――――――
の計12人です。

そして初日に「預言者」が2人CO、霊媒師が2人COしたとしましょう。
すると内訳はこうなります。
(※真の役職者がCOしている前提です)
―――――――――――――――――――――
「預言者CO」×2の中に「村人サイド」×1、「人狼サイド」×1
「霊媒師CO」×2の中に「村人サイド」×1、「人狼サイド」×1
残りの8人の中に「村人サイド」×6人、「人狼サイド」×2
―――――――――――――――――――――
こうなります。
つまり、あなた目線では
・「預言者」「霊媒師」のいずれかを処刑すれば50%の確率で
「人狼サイド」が吊れる。
・残りの8人から処刑すると25%の確率で
「人狼サイド」が吊れる。
ということになります。
だから、「預言者」にはは残りの8人の中から占ってほしくなりますよね。

こういった情報を自分の中で整理し、村に共有することで、
「今日間違ったら負けが確定する可能性があるのかどうか」
「今日は役職者を吊っても間に合うタイミングなのかどうか」などが
わかるようになります。
推理が進まない場合は落ち着いて今の状況を整理することを心がけましょう。

状況を整理して、村状況がピンチなのかどうかという警鐘を鳴らすことは、
自身の白アピールにもつながります。

◆「村騙り」って実際どうなの?

「村騙り」とは「村人」が役職者COをすることです。
なぜそんなことをするかと言うと

・役職者の位置を特定させないことで真の役職者を「人狼」の襲撃から守る。
・村の議論を活性化するため。
これが主な理由だと思いますが、しばしばこの「村騙り」がアリかナシかを巡って議論されることがあります。

それは「村騙り」には以下のデメリットがあるからです。

・偽物のCOが増えることで「人狼」の位置を狭める推理に混乱が生じる。

例えば3人が「預言者」COしたとしましょう。
普通の3COであれば
①「真の預言者」「狂陣」「人狼」
②「真の預言者」「人狼」「人狼」
③「狂陣」「人狼」「人狼」(真の預言者は潜伏)

の組み合わせのどれかになります。
いずれにせよ「人狼」が最低1匹いることが確定します。

しかしこれに村騙りが加わると
④「真の預言者」「村騙り」「狂陣」
⑤「真の預言者」「村騙り」「人狼」
⑥「村騙り」「狂陣」「人狼」
⑦「村騙り」「人狼」「人狼」

など、パターンが増え、かつ④のような「人狼」が最低1ということも確定しなくなるため
村の推理が混乱してしまうため、「村騙り」=悪とされることが多いのです。

しかし、個人的には「村騙り」=悪かというと
そんなことはないと思っております。
個人的には「初日の騎士騙り」などは場面によっては
効果的で面白い戦術だと思ってます。

★「初日の騎士CO」のメリット
・「人狼」の襲撃先を誘導できる。
・真の「騎士」が気付いて連携できると、
グッジョブ(=護衛成功)もありうる。
(自分が「騎士」と思われて襲撃されるが、真の「騎士」が護衛する。)
・真の「騎士」を「人狼」の襲撃から守ることができる。
(カモフラージュする。)
・「人狼」は咬まれることがないため、
初日の「騎士」対抗COには出づらい。
(「騎士」は咬まれないとおかしいため。)
・自分が咬まれても、まだ真の「騎士」が生きているため、
真の「預言者」への襲撃でグッジョブが出る可能性が高まる。
(「人狼」には「騎士」がもういないと思わせることができるため)

どうですか。一回くらい試したくなってきませんか?
もちろん多用するとばれてしまいますが、たまにやると面白いです。

いかがでしたでしょうか。
「村人」の時の自分の推理がハマり、
仲間の村人と協力して勝つことができると、
他の役職では得られない嬉しさがあります。
「村人」も能力がないからと言ってバカにできませんね。

次回はいよいよ「人狼サイド」の役職「狂陣」について
書いてみたいと思います。

◆本日のまとめ
・「村人」の武器、それは「時間」と「数」!
・安易な「村人」COはNG!
・自分が「村人」であることを起点に「人狼」の位置を探ろう。
・「村騙り」もたまには面白い。しかしリスクは大きい。

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