人狼で泣かないためのブログ

第13回:【村人②】「初日」の推理の進め方。

◆ゲームスタート時にわかっていることをおさらい。
◆初日の投票どうするか。
◆初日が終わってわかること。

みなさんこんにちは。じゃがりこはたらこバター味派のおおのです。

さて、今回は前回に続いて「初日の考え方」についてです。

初日は情報がないため、何をしたら良いのかわからないことが多いですよね。

特に村人は「自分が村人であること」以外は何も確かな情報がありません。

どうすればよいのか、考えてみましょう。

◆ゲームスタート時にわかっていることをおさらい。

まずは人狼ゲームのスタート時にわかっていることを村人目線で一度おさらいしてみましょう。

①自分が「村人」である。

②「人狼」が13人中、3匹いる。

③「預言者」「霊媒師」「騎士」「狂陣」が必ず1人ずつ生きている。

④「預言者」は初日のお告げ先の「人狼ではない人」を1人知っている。

以上が「村人」目線で初日の議論スタート時にわかっていることです。

一見当たり前のことが並べてありますね。でもこの情報を毎日の議論や処刑、人狼の襲撃により更新し正確に把握することが人狼ゲームにおいては大変重要です。

特に重要なのは「3匹の人狼」がそれぞれどこにいるのかを把握することです。

これは役職者のCOによってどこに何匹潜んでいるかがわかりますので、この情報を常に確認しながら議論を進めましょう。それによって初日の投票先の考え方が変わります。

◆初日の投票どうするか。

初日はとにかく情報がありません。そのため情報を少しでも出すために「投票先を絞る」「役職者にCOしてもらう」などの作戦を提案することを前回のブログで書きました。

(参考:第12回:初日に作戦を提案してみよう。

そうやって出てきた情報をもとに推理を進めましょう。

おそらく役職者COが何人あ出てくると思いますので、代表的なケースに沿って考えてみたいと思います。

・「預言者」CO1、「霊媒師」CO1の場合。(役職者2CO)

この場合、人狼がいる位置は「預言者」COの中に0~1、「霊媒師」COの中に0~1、その他の11人の中に1~3匹の「人狼」がいることになります。

「預言者」「霊媒師」は真である可能性があり、「預言者」は初日のお告げの「白」を知っているので、「預言者CO」「霊媒師CO」「預言者COのお告げ先」、そして「自分」を除いた残り9人のいずれかの人に投票することをおススメいたします。

・「預言者」CO2、「霊媒師」CO1、もしくは「預言者」CO1、「霊媒師」CO2の場合。(役職者3CO)

この場合、人狼がいる位置は「預言者」COの中に0~1、「霊媒師」COの中に0~2、その他の11人の中に1~3匹の「人狼」がいることになります。

注目すべきは同じ役職のCOが2いるということはウソをついている人が確実に1いるということです。つまり人狼陣営(「人狼」か「狂陣」)がいる位置が潜伏以外で確定したということです。

この場合では、この「役職者3人」をどう考えるか、ですが、普通に考えるとこの「役職者3人の内訳は真「預言者」、真「霊媒師」、「狂陣」の組み合わせであることが多いので、初日の投票先はやはり「役職者CO3人」「預言者のお告げ先(1~2人)」「自分」以外から初日の投票先を選ぶことが無難ということになります。情報が揃わない初日の段階で「人狼」が潜んでいるかどうかわからない場所、しかも真の役職者を追放してしまうリスクがあるところに投票するよりかは、確実に「人狼」がいて、かつ真の役職者を追放するリスクの低い場所に投票する人の方が村のためを思っていると言えます。

・「預言者」CO2、「霊媒師」CO2、もしくは「預言者」CO3、「霊媒師」CO1、もしくは「預言者」CO1、「霊媒師」CO3の場合。(役職者4CO)

役職者が4CO以上になるといよいよ確定することがあります。それは何かというと、「役職者COの中に絶対に『人狼』が1匹はいる」ことです。村人陣営はいつかは絶対に役職者を処刑しないと勝てなくなるので役職者の処刑も選択肢に入ってきますが、やはり、役職者の「預言結果」や「霊媒結果」は大事な情報なので、個人的にはこの場合でもまだ投票対象は「役職者CO4人」「預言者の初日のお告げ先」「自分」以外の人をおススメいたします。

・「預言者」CO3、「霊媒師」CO2、もしくは「預言者」CO2、「霊媒師」CO3の場合。(役職者5CO)

いよいよ役職者5COになりました。この場合、5COの中に人狼が最低2人いることが確定します。こうなってくると

①初日に「預言者」を追放=2日目朝の2つの霊媒結果を見て推理を進める。

②初日に「霊媒師」を追放=「預言者」「騎士」を守ることができる。

③初日に「役職者CO以外」を追放=「役職者」に手をつけてローラーするのは2日目からでも間に合うので少しでも「預言結果」や「霊媒結果」を残して情報としたい。

というそれぞれメリットがありますので、①~③どれでも正解ということになります。

◆初日が終わってわかること。

初日の「人狼」の気持ちになって考えてみましょう。

「人狼」が初日に考えていることは

①吊られたくない。

②仲間の「人狼」に吊られてほしくない。

③「村人陣営」の誰かが吊られてほしい(できれば「騎士」)。

④真「役職者」がCOした場合、確定させたくない。

⑤「狂陣」を見極めたい。

このくらいがパッと思いつくところでしょうか。

自分含め「人狼」が疑われず、村人陣営の誰かが疑われて追放されるのが「人狼」にとっては一番望ましい初日終え方です。

しかし、初日に村人陣営の誰かが吊られてしまうと、次の日に「霊媒結果」で「白」が出てしまうため、前日の投票を洗われることになるので、「人狼」の初日のベストな終え方は

・「村人陣営」の誰かが「村人陣営」の票によって追放される。(「人狼」の票は極力そこには入らない)

これが「人狼」にとって最も望ましい初日の終え方になります。

また、「人狼」は①のとおり、吊られたくありません。吊られるくらいなら役職者COをして生き残る方がマシになります。なので、万が一のことを考えると初日の投票はどうしても遅くなりがちです。(いざという時役職者COで処刑を回避できるから)

というわけで初日に潜伏している「人狼」の考えていることは

・できるだけ遅く投票をしたい。
・できるだけ「村人陣営」が「村人陣営の誰か」に投票を集めて処刑してほしい。
・仲間の「人狼」には吊られてほしくない。

ということになります。

この「人狼」の思考を知ることで、投票行動から「人狼」と疑わしい人を探すことができます。

・投票の終盤で無駄な1票をどこかに捨てた人

・誰かを守る1票を投じた人

こういった投票行動をした人は少し怪しくなることを覚えておきましょう。

また逆に言えるのは、初日になぜか疑われて投票が集まりそうな人が誰にも擁護してもらえなかったりした場合は霊媒結果を見るまでもなく「人狼ではない」可能性が高いということになります。

(「人狼」は仲間を守るため)

いかがでしたでしょうか。情報がない初日ですが、状況からとれるかすかな情報を集めて推理するのが人狼ゲームの楽しさでもあります。

次回は「ゲームマスター(GM)のススメ」について書いてみたいと思います。

◆本日のまとめ
・初日はとにかく情報がない。
・「投票先を絞る」「役職者にCOしてもらう」などの作戦で情報を出してもらおう。
・初日の「人狼」の気持ちを考えて投票行動を見よう。
・疑われても誰にもかばってもらえない人はむしろ白い。

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